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IPS Conferenceは2年に一度、世界各国のプラネタリウムベンダーが集まって、2年間の実績や最新の製品発表などを披露しあう機会でもあります。展示会場でも様々な製品がデモされていますが、なんと言っても注目は3夜に渡って繰り広げられるドームでのデモンストレーションです。会場のAdler Planetariumには大小2つのドームシアターがあるのですが、大手ベンダーは会期の数日前から徹夜作業の急仕込みでフルデジタルドームシステムなどの大がかりなシステムを設置します。このIPSでのデモに向けて各社とも全力を傾けて製品開発をし、いろいろな前評判や、どこどこは秘密兵器をぶつけてくるらしいと言った噂などが飛び交い、当日にはガチンコ勝負でのデモ合戦となります。

今年の注目はなんと言ってもSkySkanによる世界初の8K(ソース解像度8000x8000)ドームデモと、4Kの立体ドームデモです。それに加えて、もうひとつの大手E&Sも数年越しにとうとう新製品をリリースするという噂もありました。

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今回のInternational Planetarium Society ConferrenceとFulldome Summitでは、それぞれ一つずつの口頭発表を行いました。IPSでは先日のJPA千葉大会と同様、現在開発中の立体ドームプロジェクトについて。FDSでは、特にQuadraturaについてデモしながらの発表をしました。特にQuadraturaについての反響は大きく、その後も会う人ごとに Congratulation! と讃辞を頂きました。多くの期待に応えられるよう、より完成度を高めていきたいと思います。すぐさま多くのベンダーからもコンタクトを頂いたのは嬉しい限りですが、さて、まずは手元の大仕事を完成させなければ...。

私の発表の前のセッションで、Donna Cox率いるNCSAの可視化チームによる竜巻や天の川銀河の素晴らしい可視化映像が立体上映されました。

大御所のDonna Coxをはじめとして、Partiview(Digital Universeの標準ビューア)の開発者Stewart Lavyなど有能な研究者からなる、間違いなく世界最高の可視化チームのひとつです。

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シカゴ大のMark Sabarroやデンバー博物館のKa Chun、AMNHのBrian、SCISSやR.S.A. Cosmosのチームと集まって、昼食をとりながらAstro data standardについての議論をしました。

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IPS2008初日の夜に、Kenji Williamの演奏を聴くことができました。Kenjiはハーフのミュージシャンで、昨年にDenver MuseumのプラネタリウムでUniviewと全天周パノラマの映像を背景に生演奏のバイオリンを奏でるBella Gaiaプロジェクト(必見!)をはじめました。雄大な地球の映像を背景に彼のエモーショナルな音楽が響き、観客は一様に酔いしれていました。

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今日はMicrosoft ResearchのWorld Wide Telescopeの開発チームと昼食です。

開発メンバーの一人であるDinojとは長年の友人ですが、彼の紹介で開発リーダーのJonathanともじっくり話をしました。驚くのは、あの素晴らしいWorld Wide Telescopeが実質彼らを含む3人で開発されていることです。(Jonathanがプログラム開発、Denojがデータ処理、など)

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2年ぶりにR.S.A. CosmosのBenjamin達と再会。R.S.A. Cosmosはヨーロッパに拠点を置くデジタルプラネタリウムベンダーで、今回は直径5mほどのエアドームで中央2灯式(BARCO SIM5H)のデジタルプラネタリウムをデモしていました。Benjaminからは一昨年のIPS2006の後に、Projection Designerを使ったドーム投影調整を試したいとコンタクトがありました。その後彼らはProjection Designerを独自に改良し、Linuxへの移植や、より細かな調整機能の追加を行ってきました。

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Univiewを共同開発しているSCISSのフルメンバーと初めて会いました。いつもSkypeやソースコード越しに話をすることはあるのですが、スウェーデンに行ったことは無いのでほとんどのメンバーに会うのはこれが初めてです。

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開発中のつぶやきや裏話など、筆に任せて綴っています。