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IPS2008: Projection Designerの広がり

2年ぶりにR.S.A. CosmosのBenjamin達と再会。R.S.A. Cosmosはヨーロッパに拠点を置くデジタルプラネタリウムベンダーで、今回は直径5mほどのエアドームで中央2灯式(BARCO SIM5H)のデジタルプラネタリウムをデモしていました。Benjaminからは一昨年のIPS2006の後に、Projection Designerを使ったドーム投影調整を試したいとコンタクトがありました。その後彼らはProjection Designerを独自に改良し、Linuxへの移植や、より細かな調整機能の追加を行ってきました。

その最新版を今回初めて見させてもらいましたが、いまや元のProjection Designerとは一線を画した強力な投影調整ツールとなっていました。R.S.A. Cosmosや今回のSCISSのドーム調整以外にも、今や世界各国でのドームやVRシアターでの投影調整にProjection Designerが使われています。オープンソースとしてリリースしたソフトウェアがこのように広く実際に使われ育っていくのを見るのは幸せなことです。

R.S.A. Cosmosは現在のデジタルプラネタリウムソフトをゼロから作り直して、OpenSceneGraphベースのスペースエンジンを開発中だそうです。その中で、データセットとしてDigital Universe以外の新しいオープンソースの天文データセットを皆で作ることに非常に関心があるようでした。オープンソースの新しい天文データセットは、今回のIPS2008での注目トピックのひとつです。

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開発中のつぶやきや裏話など、筆に任せて綴っています。