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GoogleのWeb3D、O3Dがリリース

すでに各所で報道されていますが、Googleが開発を進めているWeb3Dプラグイン、O3Dがリリースされました。

まだ精査できていないですが、Scene Graphを基盤とした堅実な作りで、流行りの機能も取り込んでいますね。後発なだけあって押さえるべき所はちゃんと押さえている印象。最初からマルチプラットフォームでリリースできているのも素晴らしい。

あとは、さて、ちゃんと根付かせることができるのかどうか。これまでの幾多の消えていった(まだある?)Web3D技術のように廃れていくのではなく、ハッキリと新しい流れを作ることができるのでしょうか。クリエイターに近かったはずのAdobeですら、PDF上にインタラクティブな3Dオブジェクトを表示できるという技術をちゃんとアピールできていない。Photoshopで3Dが扱えると言われてもなんだか。Googleと言えども、Second Life 的なものを作ってみたものの結局軌道に乗せられませんでした。Google Map/Earthとの連動や、YouTubeから動画テクスチャ引っ張ってこれるなど、Googleならではの3Dマッシュアップを可能にして、ぜひともWeb3Dのキラーアプリを実現してもらいたいものです。

私自身の最近の立ち位置としては、PC複数台同期や歪み補正が必要といった特殊案件ばかりになっているので、レンダラ内部に手が出せないWeb3Dエンジンには縁遠くなってしまっていますが、設計思想などはやはり興味深いです。時間が取れたら、ぜひ仕様書を熟読してみたいところ。

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開発中のつぶやきや裏話など、筆に任せて綴っています。