BLOG

« 「立体ドームでGoogle Earth」に挑戦 | Mitaka Plus ver.1.3.0の新機能予告 »

年末Hack

年末休みになってようやく日中の雑事から解放されたのを機に、最近ネットで話題のJohnny Chung Lee氏のWiiリモコンネタを試してみました。やらいでか!

まずはこちら、Wiiリモコンでなんでもホワイトボード。手近に転がっていたボールペンの芯を抜き、秋葉原で買ってきた高輝度・広角の赤外LEDを埋め込む。これにスイッチと電池ボックスを付けてライトペンの完成(写真参照。Googleとは何の関係もありません)。Bluetooth付きのVAIOノートにWiiリモコンを認識させ、Johnny氏のサイトに置いてあるテストプログラムでキャリブレーションしてみました。

結果は、わりとアッサリ成功。ポインティング精度はそこそこですが、これだけの簡単な仕掛けで夢の(笑)タッチパネルが実現、というのは良いですね~。ただ、どうしても赤外LEDを正面からではなく斜め後ろから観測することになるため、Wiiリモコンを4,50センチも離すと光点を見失ってしまいます。Wiiリモコンの視野角が45度程度とそれほど広くないこともあり、Johnny氏のビデオにあるようにかなり離した配置にしたいのですが...。100mA駆動の明るい赤外LEDを選んだつもりですが、もっとオーバードライブする必要があるのかな?

次に試したのがこちら、WiiリモコンによるVRトラッキング。学生の頃にCAVEをさんざん使い倒していたのでトラッキングの威力については肌で知っていますが、これをこんなに簡単に実現できるとは!ちょっとしたデモに使うのにもクールですね。

こちらも赤外LEDを、同じく秋葉原でみつけた「メガネライト」に埋め込みました。メガネをかけている人限定ですが、スイッチ付きで非常にコンパクトにまとまって良い感じです(写真)。デモするにもWiiリモコンとこれ2つだけ持ち歩けばよいのでとても手軽です。あとはJohnny氏のウェブサイトのテストプログラムを実行するだけ。

結果ですが、やはり光量の不足のためか可動範囲は狭いものの、液晶画面の奥に空間が広がっている感じは十分に出ますね。テストプログラムでは画面サイズと視点までの距離が固定設定になっているので、これを可変に改造してやることでさらに効果が高まるんじゃないかと思います。

いずれも、お手軽工作で素晴らしい効果が確認できました。赤外カメラによる空間把握(キャリブレーション)やトラッキングは昔からある枯れた内容ですが、安価で入手性が良くワイヤレスでもあるWiiリモコンに、通常のWebカムを遙かに超える1024x768@60Hzという高機能赤外カメラが搭載されていることに着目したJohnny氏の着眼点は見事です。

さてこれを、手元の色々なプログラムに組み込んでみるかな。どこでもプレゼンツールを作ったり、Mitkaの宇宙を覗き込んでみたり...。

末筆になりましたが、皆様も良い年末をお過ごし下さい。

来年もまたよろしくお願いいたします。

(初めてコメントする場合、承認されるまではコメントが表示されない場合があります。)
 
 ktakahei  2008年01月02日 18:21

離れた距離にある光源を捕まえるには、LEDではなく、LD(レーザー)を使ってみてはどうですか。

 takahei Author Profile Page 2008年01月09日 02:20

ここではLEDの横からの漏れ光や反射光を広視野の赤外カメラで拾いたいので、集光性よりも拡散の大きい物の方が良いのではないかと思っています。あと、斜め後ろから観測することになるので、LEDの先端を銀色に塗るか蒸着して光を反射させてみようかとも考えています。

« 「立体ドームでGoogle Earth」に挑戦 | Mitaka Plus ver.1.3.0の新機能予告 »

ページの先頭へ

開発中のつぶやきや裏話など、筆に任せて綴っています。