Mitaka Plusにはバージョン1.2.0からUI(ユーアイ/ユーザインタフェース)ブラウザが追加されました。これはMitaka Plusを操作するためのインタフェースを、HTML文法を駆使して自由に制作できるようにする機能です。任意のスクリプトをボタンや画像ボタンに割り当てることで、わかりやすくデザインすることができます。また、HTMLで利用可能なJavaScriptやFlashなど、様々なメディアを利用したインターフェースを制作することも可能です。単にボタンなどを配置するだけでなく、演示用の読み上げ原稿や関連素材などを埋め込んでおくこともできます。例えば、そのボタンをクリックするとどんな画面になるか、あらかじめ画面をキャプチャしてボタン画像とするとわかりやすいかもしれません。また、UIブラウザは通常のウェブブラウザと同じようにURLを入力してオンラインのページを表示したり、そのページをお気に入り(ブックマーク)として登録することもできます。作りこまれたユーザインタフェースは演示ノウハウそのものですから、このUIブラウザを通してユーザ同士が手軽にノウハウ共有できるようになります。また演示用のインタフェース以外にも、最新の天文現象をMitaka Plusと連動して楽しめるインタラクティブコンテンツの制作など、アイデア次第で様々な活用ができます。ぜひ、スクリプトとUIブラウザの使い方をマスターしましょう!
UIブラウザに表示されるページは、基本的には通常のウェブサイトのページと同様にInternet Explorerで表示できるHTMLで作成します。最初に表示される「ホーム」のページはMitaka Plusの ui/index.html で、このuiフォルダに自作のページを置くか、あるいはURLで参照できるオンライン上に置いておく事もできます。
UIブラウザ用のページが通常のHTMLと唯一異なるのは、ページ上のリンクからMitaka Plusのスクリプトを実行できる点です。通常、外部へのハイパーリンクは <a href="http://www.....">と記述しますが、このURLの代わりにmtkp://を冒頭に付けたスクリプトを記述することで、スクリプトを埋め込むことができます。
例: <a href="mtkp://Camera.zoom = 0.001; Stars.visible=true;">ここをクリック</a>
例: <a href="mtkp://Camera.target = 'Planet.Earth';">文字列を含むスクリプト</a>
例: <a href="mtkp://dofile('scripts/test.lua');">test.luaを実行</a>
それ以外の、http://で始まるURLや相対パスへのハイパーリンクなどは通常通り動作します。
UIブラウザを起動して最初に表示されるのが「ホーム」ページです。UIブラウザの「ホーム」ボタンをクリックしていつでもこのページに戻ることもできます。
このページはデフォルトでは ui/index.html が設定されています。これを変更するには、Mitaka Plusの実行フォルダにある mitakaPlus.ini ファイルをメモ帳などのテキストエディタで開き、その中の homeUrl=... と設定されている行を任意のファイルパス(絶対パスかMitaka Plusからの相対パス)やURLに変更してください。